切削加工

既存のゴムシートやゴムブロックを切断したり、削り出したりする加工方法です。
カッティングプロッター等による２次元加工から、マシニングセンタや旋盤、５軸ウォータージェット等による３次元加工まで、形状に応じて加工方法を組合せて製作します。
型を使わないため納期が短くできます。単純形状に最適ですが、複雑形状の場合でも数量によっては低コストにできます

打ち抜き加工

シート材を木板と刃物でつくられた型で連続的に打ち抜く加工方法です。
型の初期費用はかかりますが、数量が多くなればなるほどプロッターやウォータージェットで切り出すよりコストを抑えられます。
型といっても成形加工のものとは異なり比較的安価です。

金型成形

金型をつくり、型に素材を挟み込み圧力をかけて成形する加工方法です。
金型は、S50Cやナック材等の鋼材を用いますが、少量～中量の場合はアルミを用いる場合があります。
型の初期費用はかかりますが、精度高く、複雑な形状をつくることができます。
金型は高価になる場合が多いですが、複雑な形状を精度を高く大量に製造することができます。

注型成形

樹脂で型をつくり、液状のシリコンやウレタンを注入し成形する加工方法です。
型の初期費用はかかりますが、金型と比較して短納期で安価です。
型の耐久性が低く、成形に時間がかるため、試作や少量品の場合に向いています。

押出成形

鋼材で口金をつくり、素材を口金から高圧で連続的に押出して形にします。
紐や帯状のロール物、チューブやホース、建築シール材などの長モノの加工方法です。
カットした両端面を接着して大型パッキンを製作することもあります。

塗装・コーティング

特殊な塗料でゴムを加飾します。
ゴム単体では実現が難しい滑り性、耐候性、耐薬品性など性能を付加することができます。
ゴムの伸び縮みにもひび割れにくい特殊塗料を使って塗布します。
レーザーによる文字や画像の印字も可能です。

ゴムライニング・貼付け

金属面にゴムを貼り付けます。
車輪やゴムローラーなど金型で金具と一体成形するものもあれば、大型タンクやパイプの内面に職人が手貼りで施工するものもあります。
簡易的に両面テープや接着剤でゴムを他素材に張り付ける場合もあります。